七味「八幡屋磯五郎」スパイスの利いた経営戦略

第2巻 室賀 豊

株式会社八幡屋礒五郎代表取締役

善光寺のお膝元で280年の間、七味唐辛子を商い続けた「八幡屋礒五郎」の9代目としてのれんの歴史の重さにつぶされるどころか、新幹線、オリンピック、御開帳と長野に押し寄せる「変化」の波に乗り、大胆な商品開発や原材料の自社栽培などで広がりを見せる経営展開を繰り広げるその手腕を探る。

 

 

【Interviewer's Notes】                    ナビゲーター:宮内俊宏

 八幡屋磯五郎。

 2005年ころ、クライアントのセンスが光るおしゃれなテレビCMが放映されました。

  何度も開いたり閉じたりする冷蔵庫のドア。取り出されるのはマヨネーズや粉チーズ。いろいろな調味料の間にひっそりと並んでいるだけの赤い缶。

 「使われない日もあります。根元八幡屋磯五郎」。

  室賀さんは、そんなコンセプトそのままの人柄でした。いろいろな調味料のあいだにひっそりと並んで、他の調味料が次々に取り出されるのを面白がりながら静かにニコニコしている、そんな自然な雰囲気の方です。
 けれど、静かなだけではありません。とてもシャープなセンスとユーモアを隠し持っていらっしゃる方でした。

  八幡屋磯五郎の名前を全国的に広めた要因は大胆な商品展開とビジュアルデザインの訴求力。室賀さんのセンスとバランス感覚が決め手となっているのです。

 オーソドックスだけど新しい。
できれば身につけたい感覚ですね。

【室賀豊 プロフィール】

1984年、立正大学文学部卒業後、
有限会社八幡屋礒五郎入社

1989年、専務取締役に就任

2004年、代表取締役に就任

2005年、有限会社八幡屋礒五郎を改組し
有限会社八幡屋プロダクツとし、
新たに株式会社八幡屋磯五郎を設立。

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